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会長あいさつ

  会員の皆様には、日頃から本会に対して深いご理解とご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

  令和5年5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが変更となりました。コロナ禍に区切りをつけ前に進んでいかなければならない新たな始まりに緊張を感じます。

 このパンデミック期間、本会のメイン事業である夏季研修会は令和3年度の酒田飽海地区、令和4年度の西置賜地区実行委員のご尽力により、オンラインによる新しい学びのスタイルが構築されました。そして、令和5年度、分科会はオンライン発表を残しつつ、講演会は4年ぶりの参集開催と、両方の利点を生かした企画が提案されています。新しい時代の流れとともに、本会も確実に次なるステージに進んでいることを実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。

   また、このような会の歩みはもちろんのこと、本会の研究収録「あしあと」には、より一層相互に高め合い続けた会員の研究成果が蓄積されています。今後ICT化が発展する現代そして未来でAIが人間に代わる多くの役割を担っていく時代においても、人を育てる教育の場所では、人にしか出来ないことが多くあり、未来においても養護教諭は必要とされながら存在していく意味と価値があると確信します。

 令和5年1月、文部科学省から「養護教諭及び栄養教諭の資質向上に関する調査研究会議議論のとりまとめ」が出されました。そこには「養護教諭は他の教諭とは異なる専門性を有するとともに、子供たちの健康課題に対する個別的な対応を担う等の性格を有している。」と示され、キーワードとして「専門性」と「連携」が多く使われていました。まさしく本会が掲げているテーマに通じています。

「つなぐ」「伝える」「高まる」

 今年度も、本協議会は各地区での研究活動をベースに、それを集約する「あしあと第54集」の発行をはじめ、夏季研修会の開催、会報「つどい」の発行、ホームページでの情報提供等の事業を計画しており、これらを通して、養護教諭の専門職としてのさらなる資質向上を目指してまいります。

 コロナ禍で培った「コーディネート力」を活かして多方面と連携し、養護教諭同士が絆を深め合い、社会の変化や時代のニーズに柔軟に応える学校保健活動の充実、そして私たち自身のウェルビーイングも意識しながら、子どもたちへのより良い支援が実現することを目指し共に進んでまいりましょう。 

 引き続き、本協議会の運営にご賛同とお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 皆様の益々のご健康とご活躍を心からお祈りして、あいさつに代えさせていただきます。 

 

令和5年6月23日                                        

                     山形県小・中・高等学校教育研究会養護教諭連絡協議会

                                    会長    土屋 隆子